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  • 執筆者の写真にじのき保育園

影のデザイン

というとかっこよく聞こえるが、にじのき保育園では子どもたちと活動の中で作ったものや拾ってきたものを装飾するときに、影がでるように装飾する。

その中で、動く、薄い、濃い、など気を付けながらデザインしていく。

なぜそんなことをするかというと「影」という存在を知ってほしいからというすごくシンプルな考え方。

当たり前のようにあるけど、存在を知らず、気付ける子しか気づけない。なのに当たり前のように影はどこにでもあるしできる。

「影」という存在を身近にし、知ったうえで好きな子は興味を持てばいいし、光に広がるかもしれないし、色に広がるかもしれない。興味がなければ興味ないで無理に広げるものでもない。

「当たり前」と思われている事や、日常にあふれている事を知らない、経験しないではなく、日常の中で当たり前のように触れて知る。そんな人として土台作りを繰り返し、保育士等と一緒に体験、経験することを大切にしている。

だからと言って無理にやらせるとも違う。当たり前にあるものだから日常には溢れている。そこに大人も子どもも「そっと」目を向けて大切な時間にする。ただそれだけ。ただの生活する一連の時間にしないように心がけている。

その中で一人の子が、自分の影の存在を把握した。今この子はどんな気持ちなんだろう。怖いのかな?不思議なのかな?楽しいのかな?道具も使って影の動きや体との連動を見ている。

身体表現や表現速度までこれ以上ないくらい反映し、ありとあらゆる動きを模倣する影。真剣に一つひとつ確かめるように遊んでいる。

この気づきと学びを、これからのこの子と保育士等が遊びの共有の中で共に育ちながら無限に広げていくのだろうなと想像して心が躍った一日だった。






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