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執筆者の写真にじのき保育園

影と自分

影と自分

0歳児の子と写真を撮っている保育士等の間に距離がある。

0歳の子は、保育士等に近づいた時に、間に何かあることに気付く。

そう「影」だ。

この子は影を知らない。きっと初めて意識して気づいたんだと思う。

広げている手の部分が、その子が動くたびに細かな動きになる部分が、きっと怖いに違いない。

保育士等との間にある自分の身長と同じくらいの距離。この距離を詰められない何かがあるという事を気付いた感覚。これってすごく大切だと思う。

安心、安全の中で0歳児が少しずつ自分で動けるようになり、やりたくなってくると好奇心が強くなり、どんどん大人の「危ない」を度返しして行う。

「怖い」という感覚を知らないからだ。

色々自分でためし、経験してくると少しずつこの「怖い」や「恐怖」、うまくできない「葛藤」を感じてくる。

これは、怒られて「怖い」とかの怖いではなく、「ここからジャンプしたら怪我するかもしれない。」「怖くて近付けない」などの人間の本能的な怖さ。これは自分で経験をしないと培われないもので、教えることは難しい。

この子は、この一年間色々な事を挑戦して、きっと色々体験したんだなと思わせてくれる一枚だった。



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