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執筆者の写真にじのき保育園

わたし魔法が使えるの!

「わたしは魔法を使えるの!!!」


代替え園庭の公園でよく遊ぶ。


そこには色々な自然物(宝物)が落ちている。


2歳の子が、木の枝を持った。保育士等は、木の枝は危ないから声掛けをしようか迷ったが、「わたし魔法を使えるの!」と子どもが言ったので、危ない声掛けはせずに、一緒に魔法の世界に行くことにした。


今の時点で「危ないからやめよう」という声掛けをするのはもったいないと待ったのだ。


それから続々と木の枝を持った魔法使いたちが集まってくる。まるでホグワーツのようだ。


でも目的は「魔法を使うこと」なので、だれも振り回したり戦いごっこをするわけではない。自分たちの好きな遊びを集中しているから誰も戦いごっこをする暇はないのだ。


大人も危険は承知で遊びの道具として使わせているため、ケガをしないように配慮はもちろんしている。だからこそ自由に遊ばせられる。


この子たちは本気で魔法をかけようとしている。


なんの魔法をかけているのかは教えてくれなかったが、公園にいるたくさんのお友達(鳩)に何かの魔法をかけているようだ。


教えてくれないところが怖い。明日は自分にかけられるかもしれない。それくらい本気で魔法を信じ、かけようとしている。いつまでもこのまっすぐ信じる瞳でいてほしいと思う。




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